すみだ北斎美術館「北斎グレートウェーブ・インパクト 神奈川沖浪裏の誕生と軌跡」<8月25日まで>
今もっとも人気のある浮世絵師が葛飾北斎です。これまで日本で、いや世界で、無数の「葛飾北斎展」「北斎冨嶽三十六景展」「北斎肉筆展」が開かれてきました。しかし「冨嶽三十六景」シリーズの「神奈川沖浪裏=グレートウェーブ」ただ一点に的を絞った特別展は、空前にして絶後です。
いや「グレートウェーブ」の圧倒的人気を考えると、絶後とはいえないかもしれませんが、本展を凌駕するようなキューレーションはきわめて難しいでしょう。本展開催の趣旨はつぎのとおりです。
2024年7月3日、20年ぶりに新紙幣が発行されます。そのうち千円札の裏面に北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が図柄として採用されます。本展は新紙幣採用を記念して、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」がどのような背景で誕生したか、またその図柄がさまざまに利用されてきた軌跡をたどり、海外で「グレートウェーブ」の通称で親しまれる影響、広がりを紹介します。
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