2023年3月14日火曜日

サントリー美術館「木米」2

浅野長武館長の「まえがき」を読むと、「当今、作家の側においても、一般鑑賞者の側においても、文人画に対する関心の薄いことは、おおいがたい事実であるといえよう」と書き出されています。確かに当時文人画に対する関心は薄かったのでしょうが、それでも今に比べればまだまだ高かったのではないでしょうか。天下の東京国立博物館で、しかも秋季特別展としてこんな大規模文人画展が開かれたのですから……。

当時僕は大学3年、つまり美術史専門課程の1年生でした。この展覧会はゼミの一環として、山根有三先生に引率されて見に行きました。しかしまだ西洋美術史を専攻しようと思っていたせいでしょうか、米澤嘉圃先生の解説も上の空で聞いていたように思います。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿