2022年10月23日日曜日

サントリー美術館「美をつくし」6

 

ネコ好き館長でもある饒舌館長が選ぶ「僕の一点」は、原在正の「猫図」ですね。1980年?に寄贈された田万清臣たまんきよおみ・明子あけこ夫妻コレクションの一点です。ちょっとハチワレ風のネコが、春の暖かな昼中、レンゲ草の咲くくさむらで気持ちよさそうに眠っています。その可愛らしさ、毛書きのすばらしさ、ネコ好きにはたまらない一幅です!! 

画面右下に落款があって、原在正はらざいしょうの筆になる作品であることが分かります。在正は原派を開いた原在中の長男に生まれましたが、なぜか父の勘気に触れて別居させられ、数え年の33歳で亡くなってしまいました。原派は次男の在明が継ぐことになるのですが、在正には特異な才能が宿っていたように思われてなりません。

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