朝日新聞の記事には、萩原朔太郎が神谷バーで詠んだ心に沁みる一首が引かれています。
一人にて酒を飲み居れる憐れなるとなりの男なに思ふらん
この記事をまとめたのは、去年「まちの記憶 蒲田」で紹介した小泉信一編集委員で、となりの男とは朔太郎自身の姿だろうと書いています。まさに正鵠を射る読みです!!
だからこそ、若山牧水の「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」と相前後して詠まれていることが、とても興味深く感じられるんです。「一人にて……」は1913年の朔太郎歌集「ソライロノハナ」に、「白玉の……」は1911年の牧水歌集「路上」に収められているんですから……。
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