さっそく片山楊谷の項を見ると、『日本画家辞典』とほとんど同じ文章が載っていて、まさしく「火酒」となっています。僕はしっかりと醸された池田酒をたたえた表現と考えましたが、生酒ではなく火入れをした酒の意味ではないかというのが、FBフレンド・矢野尾さんの見立てです。
「火酒」は正しかったのですが、将軍家房はやはり『日本画家辞典』の誤植で、11代将軍家斉[いえなり]が正しいことを確認できました。側室が40人、子どもが55人もいて、それが徳川幕府の滅亡を早めたと噂される、かの艶福将軍家斉です。楊谷に引見酒を下賜した家斉さんは、やはりお酒の方もメチャ好きだったんでしょうね(笑)
『日本画家辞典』では省略されたエピソードも『因伯紀要』には紹介されていて、楊谷という画家の人間性に、饒舌館長はいよいよ深く惹かれたのでした。
ヤジ「人間性に? ただ楊谷が酒呑みだったからだろう!!」
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