この種の試みは全く初めてのことなので、蓋を開けるまでは多少の不安があった。しかし関係各方面の理解ある全面的な協力によって、予想を越える成果を収めることが出来たことを喜びたい。
会議は大別して次の3つのプログラムからなっていた。その1は美術品見学である。これには、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、東京藝術大学史料館、大和文華館、出光美術館、万野美術館、広田氏、瀬津氏と、公私にわたる多数のコレクションの特観を許された。「雪舟筆秋冬山水図」、「同天橋立図」、「抱一筆夏秋草図屏風」、「西大寺十二天」、「青蓮院青不動」等々、第一級の国宝・重文作品をじかに見る機会に恵まれたことは、参加学生にとって僥倖だった。
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