今日は5月5日――端午の節句です。このゴールデンウィークは、コロナのお陰で(笑)静嘉堂文庫美術館も閉館になっていて、出勤の要もありません。その静嘉堂文庫の初代文庫長は重野成斎、名は安繹[やすつぐ]という歴史家にして漢学者です。以前から仰ぎ見ていましたが、このところとみに尊敬の念が増してきて、ゴールデンウィーク中は一杯やりながら、もっぱら成斎の著述や関連資料を読んで過ごしました。
端午の節句を迎えた今日は、かつて中国でこの日に飲んだという艾酒[がいしゅ]――ヨモギ酒を試みようと思っています。昨日散歩がてら摘んできたヨモギも冷蔵庫でスタンバイしています。市役所裏の公衆トイレの横に生えていたんです(笑)
植木久行さんの『唐詩歳時記』には、『金門歳節記』という書物に、「洛陽では『端午、朮羹[じゅっこう]・艾酒を作る』とあるので、艾草[よもぎ]の酒もあったらしい」と書かれています。
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