以下、月日を追ってコロナ俳句とコロナ短歌を紹介し、最後は「緊急事態宣言が解除されたいまも、『コロナ』を詠った作品が数多く寄せられている。一つ一つの句や歌に、市井の人々の思いが刻み込まれている」と締めくくられています。
ふたたび緊急事態宣言が発出された今読むと、あのころはまだ余裕があったなぁといった感じにとらわれますが……。『朝日新聞』の求めに応じて、8人の選者も詠んでいますが、短歌の方だけを掲げさせてもらいましょう。
不要不急の人ともなりて青葉濃し破滅しさうな浦島となる 馬場あき子
今日の死者二十五とあり二十五の顔と五十本の手を思うべし 佐佐木幸綱
コロナ禍で消えた無数の灯の一つ神保町の飲み屋<酔[よ]の助> 高野公彦
すでに目盛りは一〇〇〇万まで切られてゐてそのおほよその到達時間 永田和宏
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