僕は以前からニューアイデァを温めてきた、尾形光琳筆「孔雀立葵図屏風」を取り上げました。もともと光琳とゆかりのある九条家に伝えられ、『國華』にも九条家所蔵として紹介されたことがある名品ですが、そのあと原三渓の手に渡り、さらにあるプライベート・コレクションへ移りました。
そして最近、旧ブリヂストン美術館――名称も新しく華々しいスタートをきったアーティゾン美術館が収蔵することになった、あまりにも有名な光琳の重文屏風です。
さて、右隻の孔雀は、文禽ともたたえられる姿の美しさに加え、害毒を消去し息災延命の功徳を有する孔雀明王のイメージにつながっています。
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