もちろんお酒をたたえる詩もあります。最近ある人から「酒仙館長」なる尊称を奉られましたが、「忘憂」とはよく言ったもの、ストレスに弱い僕が、嫌いなはずはありません(笑) この「饒舌館長」でも、お酒の話がかなりのパーセンテージを占めているのではないでしょうか。その「酒仙館長」として、徂徠の一首を紹介せずにはいられません。「五言律詩百二十四首」のうちの「秋夜友人宅にて酒に対す」を……。
いずこも秋の寂寥感 目と目で語る致仕への情
歌舞音曲はないけれど すいすい進む盃[さかずき]に
友はふるさと懐かしみ 深夜 月光 町に満つ
草木枯れ落つこんな夜 雁の音聞くのは堪えがたく……
0 件のコメント:
コメントを投稿