遠藤さんは静嘉堂文庫美術館からほど近いところにスタジオを構え、多くの作品を多摩川で撮影、作品へと昇華させています。小林忠さんからもお名前は聞いていましたが、今日はじめて実際の作品を拝見する機会に恵まれ、会場にいらっしゃったご本人とも、親しくお話することができました。
理工学部で学び、科学者を目指したこともあるという遠藤さんらしく、天体、人間、昆虫など、すべてのモチーフが科学者の眼によってとらえられていますが、それがそのままアートへとメタモルフォーゼを遂げています。
その変身の秘密を言葉で説明することはちょっとむずかしいのですが、「美は細部に宿る」という湖舟美学がそれを解き明かしてくれそうです。他の写真家には求めることができない独自のフォト世界が、そこに出現するのです。
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