ラファエル前派同盟は、同級生であるロセッティ、ミレイ、ハントを中心に1848年に結成されました。彼らは、美術学校の学生でしたが、古い決まりごとにとらわれて新しい表現を認めない美術学校の方針に不満を持っていました。
そこで、イタリア・ルネサンス期の画家ラファエロ(英語名はラファエル) をお手本にしていた美術学校に対して、彼らはそれよりも前の時代の、簡素で誠実な表現を目指します。ラファエル前派の名称は、これに由来するのです。
彼らより若い世代のバーン=ジョーンズとモリスは、ラファエル前派の第二世代とされます。ふたりは大学の同級生でしたが、ロセッティの思想に影響を受け、芸術家を志します。「生活と芸術を一致させる」ことを目指した彼らの試みは、のちに「アーツ・アンド・クラフツ運動」と呼ばれる運動へと発展します。この運動は、現代にも続く「デザイン」の考えのはじまりとなりました。
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