梅尭臣「猫を祭る」
ネコも北宋の詩人・梅尭臣も僕の愛するところです。そこで『中国詩人選集』第二集3から、例によって僕の戯訳で……
<五白>というネコ飼ってから 本はネズミにかじられず
だが今朝<五白>は死んじゃった ご飯と魚をそなえたよ
水葬に付し心籠め 彼女の冥福祈ったよ
かつてネズミをつかまえて 鳴きつつ庭をぐるぐると……
ほかの奴らもおどかして 追っ払おうとしたんだろう
オイラの舟に乗り込んで 来た時いらい夫婦のよう
貴重な乾飯[かれいい]ネズ公の 残飯食わずにすんだのも
彼女の働きあればこそ!! 鶏[とり]や豚にもまさりたり
「馬やロバなら役に立つ ネコにゃ車は引けない」と……
分かっちゃねーなと笑いつつ 哀悼の意を捧げよう
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