最終日は、台北までの切符をゲットするため、貸し自転車でまず台南駅へ。同じ「台南駅」が、在来線の台鉄と新幹線の高鉄に存在し、しかもそれが電車で25分も離れており、後者の台南駅は台鉄の沙崙駅でもあるということが最初どうしても理解できず、何10分にもわたって台南のインフォーメイション嬢と国際交流につとめることと相なりました。
何しろ僕のブロークン・チャイニーズ、彼女のブロークン・ジャパニーズ、両方のブロークン・イングリッシュです。しかも今回は2泊3日の旅だと思って、『地球の歩き方 台湾』を持っていかなかったものですから……。
新幹線の切符は高鉄・台南駅でしか買えないことも分かったので、台鉄・台南~沙崙の切符だけをゲットし、自転車で赤嵌楼へ。かつてここには台湾を植民地化しようとしたオランダが築いたプロビンシャ城がありました。その後、清朝に滅ぼされた明朝の復興を企てた鄭成功が、これを占拠して「承天府」と名づけ、行政活動の拠点としました。しかし1862年、台湾中南部を襲った大地震で倒壊し、その廃墟の跡に建てられたのが、現在の赤嵌楼だそうです。
楼閣に登って眺望を楽しんでいたら、沙崙へ行く電車の出発時間が気になりだし、早々に晶英酒店へ戻ってバッグを受け取り、タクシーでふたたび台南駅へ。もちろん在来線の方ですよ。こうして初めての台南旅行は無事終了することになりました。もっとも、その後一両日ちょっと頭痛がしたのは、台南の炎天下、帽子もかぶらずに自転車で走り回ったので、軽い日射病――今は熱中症というようですが、ともかくもそれににやられたせいかな?
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