「中村奨学会」については、すでに紹介したことがありますね。それを主宰しているのは、中村眞彦さん・まり子さんご夫妻です。その眞彦さんは太極拳の大ファンで、日々研鑽をかさねていらっしゃいます。
先日、京都国立美術館で開催中の特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」をアップし、日本刀の反りについて、改めて私見を述べました。そのとき台南・奇美美術館で見る機会があった柳葉刀こそ、中国の剣舞や太極拳で使われる中国刀の中心をなすものであり、これを日本刀と比較すればおもしろいことを言い添えました。
これを見た眞彦さんが、いつもお使いの2振りと、楊麗著『太極拳辞典』(北京体育大学出版社 2004)を携えて、静嘉堂文庫美術館を訪ねてくださいました。一振りは直刀で、太極拳では、むしろこちらの方がより一層尊重され、広く用いられるそうです。『太極拳辞典』に「太極剣」とある剣器がこれにあたります。
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