欧陽脩は唐宋八大家の一人、仁宗・英宗・神宗の三代に仕えた政治家であり、また学者にして詩人でした。先日アップしたように、最近書いた拙文「田能村竹田の勝利」では、竹田が王安石の新法に反対した蘇東坡を尊敬し、みずからをなぞらえようとしていたのではないかという仮説を提出しました。おもしろいことに、新法党の王安石も、これに反対する旧法党の蘇東坡も、ともに欧陽脩のお弟子さんでした。
欧陽脩はさすが文人士大夫、中国では失われてしまった孔子の『書経』が日本には伝わっているにちがいないと、羨望のまなざしを向けています。日本刀はそのマクラとして引き合いに出されるだけですが、当時、中国でも日本刀がとても高く評価されていたことが分かります。もっとも、日本刀がすぐれているのは、中国から渡った人々が作り始めたからだというところ、「欧陽脩よ お前もか!?」という感じで、ちょっと微笑を誘いますが……。
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