静岡県立美術館「幕末狩野派展」<10月28日まで>(10月26日)
日本美術史、とくに日本絵画史をなりわいとする専門家はいうまでもなく、広く日本美術を愛する方々にぜひ見ていただきたい、いや、ぜったい見なければならない特別展です。
といっても残りはあと一日、もう静岡まで出かけることが無理な方は、担当キューレーター野田麻美さんがほとんど独力で編集した力作カタログだけでも、ぜひお求めくださいね!! 静岡県立美術館に電話をすれば、送ってもらうことができるんじゃないでしょうか?
現在「幕末狩野派」といえば、多くの方がすぐに思い出すのは、狩野(逸見)一信ですね。その大作である大本山増上寺所蔵の「五百羅漢図」でしょう。これはこれですばらしい。しかしその対極に、もっと美術の歴史に寄り添い、かつキャラをちょっとしのばせながら、優美でソフィストケートされた幕末狩野派の絵画世界があったことは、意外に知られていません。
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